ペルソナとは?設定するために必要なことやメリットをご紹介

コラム

この記事では、 ペルソナの意味や設定方法についてご説明していきます。

マーケティングに携わる人であれば、ほとんどの人が「ペルソナ」という言葉を聞いたことがあると思います。

当たり前のように使っているけど、実はなんとなくしかわかっておらず、今さら人には聞けない方も少なくないのではないでしょうか。

また似たような意味で使われる、「ターゲット」と何が違うかもお伝えしていきます。

そこで今回は、ペルソナの基礎知識から設定方法までを解説していきます。

ペルソナとは?

ペルソナ(Persona)」という言葉には「仮面」や「人格」といった意味がありますが、マーケティングにおいてはサービス・商品の典型的なユーザー像を「ペルソナ」と呼びます。

実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、住居状況(持ち家、賃貸など)、職業、役職、年収、趣味、特技、よく使うSNS、家族構成、タイムスケジュールなどの、リアリティのある詳細な情報を設定していきます。

ペルソナとターゲットの違い

ペルソナと似たような意味でターゲットという単語もありますが、ペルソナとターゲットの大きな違いは商品を訴求したい属性・対象のことです。
ペルソナは「架空のユーザー像」を指すのに対しターゲットは「実在する属性の集団」のことを指します。

具体例としては、以下の通りです。

ターゲット
・20~30代
・女性
・OL
・料理好き

ペルソナ
・山田花子
・31歳
・女性
・OL
・都内在住
・夫、長男(3歳)、長女(1歳)の4人家族

上記のように、ターゲットは「20代・女性・OL」というようにユーザー像をある程度の幅を持たせて設定するのに対し、ペルソナはリアリティのある架空のユーザー像に設定していきます。

ペルソナを設定するメリット

ペルソナを設定することで具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか。本章ではペルソナを設定することで生まれるメリットを3つご紹介します。

1, ユーザー像のイメージ統一

自社内で商品開発の担当する人は多数いると思います。
そのため、全員の方向性を統一するためには顧客となるユーザー像のイメージを一致させる必要があります。

担当者間で認識がずれたままだと、無駄な作業が発生したり、スケジュールが遅れるなどといった問題も起こりかねません。

ですが、ペルソナという具体的な1人のユーザーを設定することで、異なる分野の担当者とも、共通のユーザー像をイメージすることができ、効率よくプロジェクトを遂行することができます。

2, 時間・コストの削減

ペルソナを設定しユーザー像が的確になれば、その後のプロジェクトの方向性もはっきりしてきます。

プロジェクトの方向性がはっきりすることで、本当に必要なアイデアだけに絞ることができ、作業時間や実施に関わるコストの削減が可能となります。

3, 商品の訴求力を高めることができる

より多くの方に商品を購入してもらいたいと思い、アプローチしたいユーザー像を広く設定してしまうと、商品開発に反映されるべき意見の優先順位が曖昧になり、誰の心にも響かないサービスが生まれてしまう可能性があります。

ですが、ペルソナの視点で欲しい商品について考えることで、ペルソナのニーズを満たす商品開発が可能になり、商品の訴求力を高めることができます。

ペルソナ設定の注意点

ペルソナを設定する際の注意点について3つご紹介します。

1, 理想のユーザー像を作らない

数字で表すことのできない「定性的」な部分であるペルソナ設定では、元々持っているイメージをつい反映しがちです。

ですが、担当者のイメージを反映してしまえば、実際に購入するユーザー像と大きなズレが生じてしまいます。

そのため、お客様アンケートなどを取っている場合はそのデータを再度見直し、現実のユーザーを知ることが大切です。
また、ネット上の口コミやSNSの評判を徹底的に調べ上げることも重要です。

2, わかりすいペルソナを作る

ペルソナは複数の担当者に共通するイメージです。複雑な設定をすると覚えきれず、ペルソナの良さを生かすことができません。

担当者がイメージしやすいように、記憶に残るペルソナを作ることが重要となってきます。
そのために、テキストだけでなくイラストや写真などを使うことで、イメージと人物が結びつき想像しやすくなります。

3, 定期的にブラッシュアップ

ペルソナは実際に実在するユーザー像をリアルにイメージして作っているので、ペルソナに設定したユーザーの環境も日々変化してます。
作成したらそのままではなく、ユーザーの動きに目を向け、定期的にブラッシュアップしていく必要があります。

ペルソナ作成方法

ペルソナを決める上で重要となってくるのは、ユーザー像を決めるための情報です。
できる限り多くの情報を収集し、よりリアルなペルソナを設定していきましょう。

それでは、具体的なペルソナの作成方法をご紹介していきます。

必要な情報を集める

まず、ペルソナの土台となる情報を集めることです。
よりリアルなユーザー像に仕上げるため、既存顧客の情報や口コミを集める必要があります。

そのために、顧客アンケートなどの定量調査とインタビューや行動偵察などの定性調査を組み合わせた市場調査でリアルな情報を集めましょう。

ペルソナ設定の際に集める情報は「仕事」「プライベート」の2種類があります。

仕事について集めておきたい項目は下記の通りです。

・仕事内容
・1日の過ごし方
・年収
・会社の規模
・業界
・仕事に対する不満や期待
・課題点、今後の展望

どのような仕事に就いているか、だけではなく、どんな意識で仕事に望んでいるなどの情報も集めておくと、より詳細なペルソナを作ることができます。

また、プライベートについて下記のような情報を集めておくと、ペルソナ作成に役立ちます。

・家族構成(年齢、兄弟)
・趣味
・住居状況(持ち家、賃貸)
・休日の過ごし方
・好きな本やサイト
・インドア、アウトドア
・情報をどのように入手するか、よく使うデバイス

集めた情報を元にペルソナを作成

情報を収集したら、その中で共通する項目を抜粋して、よりリアルなユーザー像を作り上げていきます。
性別、年齢、仕事、趣味、家族構成、などを適宜当てはめていきましょう。

また、ペルソナの内面まで詳しく設定することで、より良いペルソナ作りへの鍵となってきます。
ペルソナ作成で重要となってくるのが、どこまでリアルなユーザー像を作れるかどうかです。
住んでいる部屋の間取りや、年収、ユーザーの心理的な状況までを詳細に設定していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ペルソナを設定することで、担当者間のユーザー像の統一ができプロジェクトを円滑に遂行することができます。
また、ユーザーの理解も深まるため、よりニーズを的確に把握した商品開発や商品設計が可能となります。

より良い商品・サービス作りのために、ペルソナ設定をしてみましょう。


【inkrichメディア】
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